スカイフック:様々な動きの基礎となる“イメージ整体”

スカイフック:様々な動きの基礎となる“イメージ整体”

対象者

:姿勢が悪い方・もっと良くしたい方
:背骨まわりのからくる不調のある方

対象となる目標や症状

スポーツのパフォーマンスをあげたい人
美しい姿勢を探している人
将来の病や不調、ケガを予防していきたい方
頸椎まわりの不調
首コリ・耳の不調
鼻炎や目の疲れ
ノド周辺や舌の不調
胸椎まわりの不調
心肺の機能の低下・不調
胃や肝臓の不調
腰椎
便秘や下痢
婦人科系の症状
腎臓や泌尿器系のトラブル
腰痛・お尻~下肢の不調

つけたし

※どちらかと言うと

10代~60代くらいの
若い方向きの方法だと思います。

丸くなったり傾いたりした状態が
長く続いて、
背骨が既にカチカチになってしまった人には
少し苦しいかもなあと思います。

やって出来ないことはないし、
うまくすればちゃんと効きます。

けれども、
イメージが引っ張り上げる力よりも
固まってしまった部分の方が強いと
変化を感じにくく
セルフチェックで変化を
感じにくくなってしまいます。
すると、
モチベーションが下がったり
やる気を失いがちになり
続かないということになりがちです。

動的な他の方法などで、
ある程度背骨をゆるめてから
チャレンジするなどの
ワンクッション置く方が
うまくいくのではと思います。

やり方

  1. 事前のセルフチェックをします。
  2. 肩幅ほどに足を開いて立ちます。
  3. 顔を真っ正面に向け遠くを見ます
    (水平線や地平線を見る感じ)
  4. 空の高い所からスルスルと降りてきた細い糸が
    頭の天辺に引っ付いて引っ張り上げるような
    イメージを思い描きます。
  5. イメージが具体的な感覚まで降りてこないようなら、
    自分で頭のテッペンの髪の気を
    一摘まみ指先でつまんで優しく真上に引っ張り
    頭皮をかすかに刺激します。
    「からだ」に引っ張られるイメージが
    出来てきたらソッと指をはなしてもどります。
  6. 空から吊り下げられるイメージが
    鮮やかになり安定してきたら目を閉じます。
  7. 上に吊り下げられる感覚が引っ張られる力として
    感じられれば
    その力に乗るようにまかせて
    上にゆっくり伸び上がります。
  8. イメージをキープしつつ、
    背筋が伸び「からだ」が軽くなったような感じを
    しばらく味わいます。
  9. 事後のセルフチェックを行い
    前後の「からだ」の変化を
    キチンと感じて
    フィードバックをかけます。

注意

“スカイフック”は
他の自力整体や自力操体を行う時にも、
前提として使われる基礎的な“イメージ整体”です。

ここが丁寧に出来ると
他の整体や操体はバツグンに
やりやすくなります。
簡単なようで
とても奥深い方法です。
ぜひ、「からだ」をキチンと
感じながら丁寧に
やってみて下さい。

説明

背骨と
そのまわりの筋肉や神経は、
人間の健康を考えるうえで
とても大事な部位です。

多くの“未病”は、
ここから始まり、
痛みやコリといった
症状として
生活の質を下げます。

それだけなら、
まだ良いのですが、
さらにひどくなれば、
本格的な病へと
発展します。

背骨まわりの不調が
内臓の不調へと
拡がり
そこから、
内臓の病気へと
発展していくのです。
この連鎖の
始まりである
“背骨まわりの不調”の多くは、
背骨を真っ直ぐに起こせなくなることに
起因してます。

つまり、
姿勢が悪くなって
胸が丸くなったり
腰が反りすぎたり
首が前へ突きだしたり
して起こってくるのです。

この悪くなってきている
姿勢を“イメージ”を
使って改善しようよ
―という方法です。

イメージに主導されて
重力に対する反応を
改善させていこう
とする方法なので
“イメージ整体”
ということになります。

四足動物は
背骨を地面に
平行にしています。
なので、
背骨が体重で縦に
圧迫されることは
ありません。

対して
人間は背骨を
真上の空に向けました。
そのことによって、
得るものもありましたが
同時に体重による
背骨の圧迫という負荷を
負うことになったのです。

人間の背骨は、
元々、鉛筆のように
真っ直ぐでは
ありません。

横から見ると
ゆるやかなS字カーブを
描いています。

このカーブが
背骨の一番下に
全ての過重がかかるのを
分散させて
防いでいます。

また、
カーブの部分を
竹のように
うまく反らせたり
曲げたりすることによって
腕や下肢の力が
逃げないように
胴体へ伝えることが
出来るのです。

この身体を動かしたり
背骨を守ったりする
S字カーブも
毎日の疲れや
血行不良が出来てくると
その機能を
果たせなくなってきます。

つまり、
カーブを構成している
椎骨という一つ一つの骨が
引っ付いて固まってしまい
竹のようにしなれ
なくなってくるのです。

そして、
もっとひどくなると
S字カーブは
上から圧迫されて
さらにひしゃげた
S字カーブに
なってしまうのです。
もちろん、
前後にひしゃげるだけでなく
左右にも弯曲してきます。
きます
ここから、
背骨まわりの不調
→内臓の病へと
つながるのは
上記のとおりです。
背骨が
本来の機能を
取り戻し
竹のように
しなるようになるには、
もう一度、
背骨が空に向かって
真っ直ぐ伸び上がれば
良いのです。

“スカイフック”
とはそのような方法
なのです。

“スカイフック”について私的に色々思うところ

この方法は、
昔から様々なところで
紹介されてます。

まず
思い浮かぶのは、
バレエの練習などの時に
使われている

「頭の上から吊り下げられように」

と表現されている部分です。
バレエに深く馴染んだ人は、
この“吊り下げられる”感覚を
繰り返し思い描くことで
体つきまで変わってきます。

うちに来院されている
バレエに長年たずさわっている
人達の多くが
背筋が伸び上がり
首が長くスラッと見える
という共通の
姿かたちをしています。

“吊り下げられる”感覚を
繰り返すことで
それを当たり前に
してしまっているのです。

おそらく、
フィギュアスケートや
体操などのスポーツの指導などにも、
当たり前に使われているでしょう。

本当に基礎的で
指導としてもありふれて
います。

けれども、
大切なイメージであるにも
かかわらず
キチンと
扱われることが
逆に少ないように
思います。

この部分を
飛ばして
見た目が派手な動きや
姿勢にすぐに
目移りしてしまうのだろうと思います。
このごくごくありふれた方法に
“スカイフック”と
名付けたことは
素晴らしいネーミングだっだと
思います。

“イメージ整体”は、
イメージの思い描き方に
成否がかかっています。

つまり、
良い名前をつけて
イメージが浮かびやすくなれば
よりうまく出来やすくなる
―ということです。

スカイ=空が(に?)
フック=ぶら下げる(下がる?)

青空から
真っ直ぐ
垂れ下がる
“クモの糸”
のような細い線が
頭の天辺を
引っかけて
吊り下げていく
ようなイメージが
鮮やかに
浮かび上がります。

そして、
良い名前がつくことに
よって
“見えども見えず”だった
当たり前のすごさに
スポットライトが
あたるようになるのです。

当院でも、
この素晴らしい“呼び留め”を
利用させてもらってます。
最初に
“スカイフック”という
言葉を使っているのを知ったのは、
能楽師の安田登さんの著作です。

本を読んでる限りでは、
安田登さんが
付けたわけではなさそうです。

また、
さかのぼって調べてみたいと
思います。
このような例に
出会うと
“名付ける”
とか、
“呼び留める”
とかいうことは、
単なるラベリングでは
ないのだと言うことを
ヒシヒシと感じさせます。