扁桃腺の腫れ

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扁桃腺の腫れ

※正式には“扁桃”と呼びますが、“扁桃腺”の呼び方が一般には通りが良いので、ここでは“扁桃腺”と表記します。

扁桃腺がよく腫れる

という方が多くおられます。
これは、扁桃腺に菌などが感染を起こし腫れあがったものです。
高熱を伴うことも多いようです。
感染を何度も繰り返すと、慢性扁桃炎扁桃周囲膿へと移行してしまい、腎臓病糖尿病の遠因になるとされています。
また、扁桃腺の周囲は自律神経への影響も強く、多くの不定愁訴自律神経失調症の要因の一つとなっています。

耳鼻咽喉科等では、抗生物質を服用させて菌の感染を抑えることによって治療します。
また、年に何度も発症を繰り返し高熱をだされる方は扁桃腺の除去手術をすすめられることが多いようです。

確かに対症療法としてこれらの対策は正しいと思います。
高熱が出ている時には、抗生物質を使用して感染を拡大を防ぐ必要があります。
感染部位が拡大して咽喉部を荒らすと、扁桃等の組織への気血の巡りが悪くなり菌が住みやすい環境がさらに出来あがると考えられます。
こうして何度も何度も感染を繰り返していると菌・細菌が住みやすい環境が広く出来てしまいます。そして容易にこれを叩くことが出来なくなってきてしまいます。
そうなってしまえば、扁桃腺の除去手術というのも選択肢に入れた方が良いということになります。

東洋医学観点から見ると

扁桃腺の除去手術をしなければならない状況になる前の段階で手を打つ

必要があるように思えます。酷い状態になる前に治していこうよ―ということです。

扁桃腺がよく腫れるという状態には、未病というべき状態が背景として存在しています。
もう少し具体的に言えば、咽喉部咽頭部舌根部気血の巡りの悪さです。
そして、そこに出来るリンパの淀み(湿痰、水毒)や血液の鬱滞(瘀血)です。
(老廃物が溜まった状態になっているということです。)
気血の巡りが悪くなり湿痰や瘀血の溜まった扁桃周囲は、免疫力が低下しています。
少しのキッカケで細菌の感染を許してしまい、小さな傷や疲労で扁桃腺を腫らすことになってしまいます。
その上、溜まった湿痰や瘀血は、炎症を加速させ扁桃の腫れを大きくしてしまいます。
これは、ゴミが溜まった状態の所へ火を付けるようなものです。
何もなければすぐ消える小さな火も、ゴミが溜まっているのでどんどん燃え拡がるのです。

東洋医学的観点から治療を行うとすれば、咽喉部、咽頭部、舌根部への気血の巡りを回復させて、
火が付かないうちにそっとゴミを片付けることです。(湿痰や瘀血を解消することです。)

この気血の巡りを回復させてゴミを片付けるには様々なことを多岐にわたって検討する必要があります。
この未病状態は、毎日の生活の中から生まれた様々な要因が絡み合って出来上がったものだからです。
目に付く代表的な要因を上げてみます。

1)口腔内の環境が悪く外邪の侵入を許しやすい(口腔内の免疫力低下)

  • 歯磨きをしない/歯磨きの仕方が不充分
  • 歯並びの悪さ/親不知による歯茎の炎症
  • 唾の出が悪い/不充分
  • 口が開いている/口腔内の乾燥

2)頭蓋・アゴ・頚椎・胸鎖関節といった部分の歪・イガミによる気血水の巡り悪化

  • 顎関節のズレ/かみ合わせの悪さ
  • 頭蓋/頚椎の捻じれ・歪み
  • 胸鎖関節の固定/歪み
  • 胸郭のイガミ
  • 肩甲肋関節の固定
    などなど

3)内臓の不調

  • 胃腸の消化・吸収の低下→湿痰・水毒の形成
  • 肺の呼吸機能が十分行われず→充分な酸素・気血が送られていない
  • 肝臓の機能低下→体に溜まった老廃物の分解能力低下
  • 腎臓の機能低下→水分/老廃物の排出能力の低下
  • 便秘→老廃物を大便とともに排出出来ない
  • 内臓の鬱血による瘀血の形成
    などなど

4)全身の「気血」のめぐりが悪い

  • 自律神経の失調
  • 血管の劣化
  • 糖尿や高血圧/高脂血症
    などなど

そして、背後には、これらの要因を作り出している生活習慣精神活動があります。

  • 口呼吸のクセ
  • 歯磨きの仕方/会話の多寡
  • 不安・緊張等のストレス
  • 食事の仕方や食事の内容
  • 睡眠時間や睡眠の仕方
  • 運動不足や過労
  • クセになった姿勢
  • リズムのない不規則な生活
    などなど

これらの要因全てに対処するわけにもいきません。不可能なことです。
全てに万遍なく対応しようとすると、反ってストレスが溜まったり混乱したりしてしまいます。

そこで、よくよくお話を聞いて確かめていくと
一つ一つの要因は重要度は、その人その人によって変わることがわかります。
あの人は口呼吸を治すことが重要だったけれども、私は歯磨きが重要だ―というふうにです。

そこで、当院では、これらの要因の中から、

あなたにとって本当に必要と思える対処法を選択して行っていく≫

ことになります。
この選択の為には、充分な問診と診察が必要になります。
その情報により、虚/実、寒/熱、気血津液、五臓六腑、風寒熱暑湿燥といった弁証を使ってあなたの状態を判断することになります。
そして、鍼灸・整体・養生といった方法の中から、あなたにあった施術法・健康プランを作っていくことになります。

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