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鍼灸院と鍼灸整骨院はどう違うのですか?

鍼灸院?鍼灸整骨院?
鍼灸院?鍼灸整骨院?

鍼灸院とだけ名乗る所は、鍼灸の専門を標榜している所がほとんどだと思います。対して、鍼灸整骨院は整骨院がメインです。鍼灸はサイドメニュー的な扱いで行われていることが一般的です。

鍼灸師(はり師・きゅう師)は、最低三年学校で勉強する必要があります。そして、試験資格を得たあとに、国家試験を受け合格してやっと鍼灸師になれます。

けれども、

鍼灸師になるだけでは、鍼灸の専門家になれないというのは直ぐにわかると思います。調理師免許を取ったからといってすぐに美味しいフランス料理を提供出来ないのと全く同じです。つまり免許所得後もたゆまぬ努力と経験を蓄える時間が必要なのです。けれども、現在の日本の状況では、そういった鍼灸の勉強をキチンと出来る環境の整った職場は多くはありません。(私は運良くそういった修行の場に恵まれました。ありがたいことです。)従って普通にやっているだけではなかなか専門の鍼灸師になることが出来ないのです。本人がかなり意識的に努力や時間・費用をつぎ込む必要があるのです。

だから、鍼灸を専門としている鍼灸師の行っている施術所はかなりのプライドを持って“○○鍼灸院”と名前をかかげています。(良い意味でも悪い意味でもですが…)

その結果、“○○鍼灸院”には、トレーニングを長年積んで技術を蓄えたベテランの職人気質の鍼灸師が鍼灸を提供していることが多くなります。その分、費用が比較的高くかかります。また敷居の少し高い雰囲気になりがちです。

反対に鍼灸整骨院では、鍼灸の専門性ではなく、安くて気軽に沢山の人に鍼灸を提供しようとしてることが多いです。

安く提供するためには、人件費を下げることと回転率を上げることはどこの業界でも同じです。鍼灸師が専門性を帯びるための学習時間や材料を減らすことによって人件費を下げます。また患者さんの受ける施術時間を短くすることによって回転率を上げます。

その結果、びっくりする位に安い費用で鍼灸を提供出来ているのです。それに伴い、敷居の低い気軽な雰囲気が醸成されています。

もともと、整骨院や接骨院(ほねつぎ)は、柔道整復師という国家資格に基づいて営業しています。柔道整復師は柔道の際に発生する骨折や脱臼といった外傷を対象とした技術職として認可されてきました。慢性病を得意とする鍼灸師(はり師・きゅう師)とは毛色の違う技術職です。

また、柔道整復師は、健康保険が医師とのかかわりに関係なく使えるため、保険での費用をカバーするのが簡単です。すると健康保険を適用して安く提供しするのが比較的容易です。そのような状態が長年続いたそ結果、安く早く回転させるというビジネスモデルが整骨院業界では当然の仕組みのようになっています。

そういった流れの中で、鍼灸を整骨院に導入すると、安くして回転率を上げてサイドメニュー的な導入ということが多くなります。

これはこれで悪いことではないのではと私は思っています。目的によっては簡単に手軽にかかりたいというニーズはいつも確実にあるだろうからです。

「とりあえず痛みを止めて欲しい」

「安く気持ち良くして欲しい」とかです。

ただし、

利用する人が自分が何を求めているのかをきっちり把握している必要があります。それが自分でわかっていないと満足出来ない結果になってしまうのも料理と全く同じです。

マクドナルドのハンバーガーを食べたい人にはフランス料理のコースは余分なことだらけです。美味しい料理を楽しみながら、ゆったりした時間の中で友人との会話を楽しみたい人にはハンバーガーではもの足りないのは当然なのです。

○○鍼灸院では、大抵、体調のことやストレスのことなど根掘り葉掘りきかれます。舌を見られたり脈を見られたり、お腹を触られたりします。どうしても手間や時間がかかります。

その代わり痛みや短期的な症状を抑えるだけではなく、まだ表面化していない疲れや歪みも相手にしてくれます。

生活から「からだ」にかかっている負荷についても相談に乗ってくれます。

つまり、○○鍼灸院では、身体的にも広い範囲に目をくばらせ、時間的にも長い目で「からだ」の状態を考えてくれます。

こういったことを

「わずらわしい」と感じたり、

「過干渉だな!生活や隠れた不調まで口出しされるなんて面倒だよ」と思う人は、○○鍼灸院向きではありません。むしろ、××鍼灸整骨院向きです。

「自分にはわからないことまで把握して指摘して、相談に乗ってもらえるなんて、ありがたい」

と思う人にこそ○○鍼灸院をおすすめします。