今日は温かくなりました。
三寒四温でまた寒くなるとはいえ
春の気配です。
さて、
急に気温が上がり
南から暖かい風が吹き込みだすと
そろそろ“花粉症”の人は
スギの花粉が気になりだすのだろうと思います。
養生の観点から言うと
花粉が飛び出してから
対策をしていくようでは遅いのですが、
結構多くの人に
それなりに効果を
発揮する方法があります。
それは、
甘いものを断つことです。
糖分は体をむくませます。
淀んだ水分が鼻まわりに
蓄積すると花粉症の度合が強くなります。
つまり、淀んで溜まった水が
花粉の刺激で吹き出してくることに
なるのです。
特に砂糖をふんだんに使った
缶コーヒーやジュース
ケーキやチョコは摂ると
数時間でみるみる
「からだ」がむくんでいくのが観察できます。
砂糖の吸収はすごく速いので
血糖値が上昇しやすく
細胞内外の浸透圧の調整が追いつかない
ためとも考えられますし
ビタミンやミネラルといった
糖の処理に必要な栄養素が不足しているので
糖代謝が充分なスピードで進展しない為とも
考えることが出来ると思います。
東洋医学的には
甘いものは“脾胃”を弱らせて“痰飲”≒淀んだ水分を
形成するからだと説明しています。
“脾胃”とは消化吸収~排出を行う臓器と
考えてもらえれば良いと思います。
“脾胃”は身体の水分を出し入れして
身体全体の水の循環・調整をしていると
考えられています。
つまり
“脾胃”が弱ると
水分の代謝が悪くなって
淀んだ水分でムクんでくると考えられているのです。
西洋医学的に考えようが
東洋医学的に考えようが
私達に必要なのは実践です。
甘いものを断つことで
多くの人が花粉症の程度を
減らせるはずです。
花粉症に悩ませれている方は
甘いものを断つということを試して
みてはいいかがでしょう?
実践してみても費用はかかりません。
反対に余分な出費が減るかもしれません。
とにかく、実践してみる際に
重要なのは、自分の「からだ」を観察することです。
鏡に毎日自分の顔を移して
「ブヨー」「ダレ―」としてるところを
よくよくみることです。
目の下や鼻翼のふちのしわなんかを
よくよく見ることです。
さわってみて汗の出具合やぷよぷよ感を
指先で感じるのも良いでしょう。
それを繰り返していると
「からだ」は朝昼晩と日々変化していることに気付くはずです。
そして、
その変化の波の要因に
砂糖などの甘いものも
含まれているのにきっと
気付くと思います。
そして
鼻まわりの浮腫みが
花粉症の強さと比例していることにも
気付くことが出来ると思います。
もちろん、
甘い物だけが原因では
ありません。
様々な要因が絡み合って
花粉症は起こっています。
だから、
甘いものを止めたからといって
すぐに花粉症がなくなるわけでは
ありません。
けれども、
甘いものが「からだ」に
こんな風に影響しているのだと
ナマナマしく感じることが出来たなら
花粉症を治してしていくために一歩を踏み出したことになります。
そして、
それは花粉症だけではなくて、
「からだ」全体に潜む未病に目を向けていくことにつながるのだと思います。