秋の養生(セルフケア)…激しい寒暖差に振り回される「からだ」とどう付き合うか?

2025年度のお盆休み
8/12~8/16(火から土曜)にもらいます。 →お知らせ
季節の変化

秋の「からだ」

一番カゼ対策が難しい季節

秋こそがカゼに一番気を付けなければならい季節だ…よくそう思います。もちろん、真冬も密室でのエアコンの乾燥と寒さでカゼを引く人が多いのは間違いありません。けれども、真冬は既にそういうものとして用心して対策してる人が多いです。また寒くて冷えるのですが、身体もそれなりに適応してきていて多少冷えても芯から冷えきるとはなりにくくなってます。

無防備な秋の「からだ」

対して秋の「からだ」はとても無防備です。夏の間、暑さに対して放熱モードで働いていた肌はあっという間に身体を冷やしてしまいます。また、温度差も見逃せません。日中暑いなぐらいに感じていて油断していると夕方や晩に汗で湿気った衣類を介して余計に冷えて切ってしまった…ということがよく起こります。

寒暖差が体調を乱す

また、この寒暖差は、私たちの「からだ」に大きな負担をかけ体調を乱します。体調が乱れればは当然、感染症にかかりやすくなりカゼを引きやすくなります。

秋の養生のポイント

秋の養生でチェックポイントは【カゼにやられない】状態にすることです。そのカゼ対策の中でも優先順位が高いポイントは「汗をかいた後の冷え対策」と「空気の乾燥対策」だと思います。

1. 首元の防寒とこまめな温度調節薄手の上着やストールなどを持ち歩き、肌寒さを感じたらすぐに羽織れるようにしましょう。

鍼灸の世界では風邪に関連するとされるツボが「後頭部~背中上部」に沢山あるとされています。昔の人はこの辺りの冷えがカゼにつながることを体験的に理解していたのです。この辺りを、冷やさないようにするのが大切です。ストールやマフラーで首筋を保護し、冷たい外気に触れるのを防ぎましょう。

2. 汗をかいたらすぐに処理する

日中の気温上昇や少しの活動で汗をかいた後、急に冷えると、肌に残った汗が蒸発する際に体温を奪い、一気に体が冷えます。汗をかいたらすぐにタオルで拭き取る、または吸湿性の良い下着やインナーに着替えるなど、汗冷えを防ぐ対策を心がけましょう。

3. お風呂上がりに髪をよく乾かす

風呂上がりも油断して冷えることの多いタイミングです。風呂上がりは暑いなぐらいに感じていると、首まわりが冷えだしてることに気を付けない…ということがよく起こります。日中スカーフ等で冷えないようにしてる人もこのタイミングだけ油断してしまうという方が多いように感じます。また、襟足の髪が湿気っているとそれが乾く時に後頭部を冷やしてしまいます。ドライヤーで乾かしたつもりの人も襟足の髪だけ乾燥が甘くてそこから冷えてしまっているという方もよく出くわします。

4. 就寝時の口の乾燥を防ぐ

口の中が乾燥すると、のどや粘膜の防御機能が低下し、風邪のウイルスが侵入しやすくなります。秋はまだエアコンの使用が本格的ではないので、真冬ほど湿度は低くくなりません。なので日中の口の乾燥はそれほど気にする必要はないと思います。けれども、冷えると鼻閉がちになる人や鼻呼吸が苦手な人は用心する必要があります。特に夜寝てる時です。日中はしゃべったり水分をとったりしていてそれなりに潤いが保てているのですが、夜寝てる時は口を動かさず唾液が少なくなり口を開けているとみるみる乾燥してしまいます。就寝中に口が開いていると、口の中が乾燥し、風邪を引く大きな原因になります。就寝時には医療用のテープで口を軽く閉じるなど、口が開かない工夫をして乾燥を防ぎましょう。

4. 鍼灸や整体で自律神経を整えてカゼが入りにくい「からだ」を作る

寒暖差で、自律神経が乱れると、冷えのぼせしたり、火照ったり、場合によっては、ホットフラッシュを起こしたりします。また、冷えによる血行不良は「からだ」を緊張させます。そういった状態の「からだ」は寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりして疲れが残りやすくなります。また、日中の覚醒度も落ちて同じことをしてても疲れが増えやすくなります。そういう状態は当然カゼへの抵抗力も落ちてきてしまいます。鍼灸や整体で回復力が働く「からだ」に導くことでカゼ引きを減らしていけます。

鍼灸や整体は、体の深部を弛めて血行を促進し、乱れがちな自律神経のバランスを安定させます。すると環境の急激な変化に対して「からだ」本来の働きが機能します。特に、カゼに対しては首の後ろや背中など、冷えを感じやすい部分への施術は効果的です。体調に不安を感じる方、なかなか疲れが取れない方は、ぜひ当院にご相談ください。皆様が健やかな秋を過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました