背骨グルグル体操(頸椎バージョン)

今夏は8/13(火曜)~16(金曜)
お盆休みをいだたきます。 →お知らせ

頸椎が固まって硬くなってしまうことは、
様々な症状を引き起こす大きな要因のひとつです。

現在、私達の生活では
首が固まる要素が目白押しです。

スマホ、デスクワーク、狭い空間
細かい作業、緊張、etc.

この固まった首を土台にして
様々な症状がでていることが非常に
多くみられます。

めまい、耳鳴り、頭痛
立ちくらみ、のぼせ
花粉症、扁桃腺の腫れ
風邪がなかなか治らない
ノドの詰まり感
肩こり、五十肩
胃のむかつきや膨満感、
などなど

首を普段から
弛めておくことはとても大切なことです。
また、
症状が起きてしまってからでも、
首を弛めていくことは、
こういった症状を減らしていくのに
とても有効な方法であることが多いです。

そこで、
首の骨(頸椎)を弛める体操
【背骨グルグル体操(頸椎バージョン)】を
紹介します。

手順

体操の前に首まわりのセルフチェックをします。

  1. 椅子等に背筋を伸ばして座ります
  2. 頭のテッペンから糸で吊り下げられているイメージを作ります
  3. イメージに従って、真上に伸び上がります。
  4.  吊り下げられた紐で上からみて、円を描くようなイメージで首の骨を回します。
    胴体が一緒に動いてもかまいません。
  5.  最初は大きく回して、動かしにくい背骨の部分を探します。
  6.  動かしにくい首の骨の高さがわかってきたら、動きの焦点をその背骨へ集めていきます。
  7. ある程度回して気持ちよくなったらOKです。

体操の後のセルフチェックを行って変化を確認します。

ポイント①

体操をする前後で「からだ」の感じを
自分自身でチェックするのがとても大切なポイントです。

どこが改善して、どこが改善しないのかを
自分自身の「からだ」で評価することによって、
様々なメリットが生じます。

まず、
改善した感覚をつかめれば
モチベーションが上がります。
体操を続けていく環境が整いやすくなります。

また、改善しにくい場合でも、
変化自体に気付くことが出来れば
体操やり方やコツを微調整していくことが
出来ます。

そこをテコに、少しづつ上手く動かすことが
出来るようになれば、
ハッキリとした効果を引き出していくことが
出来ます。

そして、
もっと重要なことは、
自分自身の「からだ」に
くわしくなるということです。

くわしくなれば、
痛みやコリの発症する前に
疲れや淀みに気付けるようになり、
事前に対策が打てるようになったりします。

さらにうまくいけば、
何がその疲れや淀みを引き起こしているのかを
生活の現場で感じることができます。

そこまでいけば、
生活の改善すべき所が
自分自身で工夫しながら
変えていくことが出来ます。
つまり、本当の治療ということに
つながっていくことになるのです。

ポイント②

首の骨(頸椎)をしっかりと
上方に向かって伸び上がった状態で動かす
のがこの体操のキモです。

私達の首は、
たいてい縮めこんでしまって、
硬く固まってしまっています。

この状態のまま、
動かしても、固まった所は
ほとんど動きません。

この固まった所を動かしていくには、
頭~首が上に伸び上がっていく
必要があります。

伸び上がることによって
動くのを忘れていた頸椎(首の骨)の関節が
動きだすのです。

さらに、重ねて注意を促すと
首を動かし出してからも、
吊り下げられている感覚をキープする必要が
あります。

固まってしまった首は、
動きに気をとられると
すぐに元の縮こまった首に
戻ってしまいます。

これに抗って、
動きながらも、
吊られているイメージを保つことによって、
固まった頸椎(首の骨)の関節が動き出すのです。

ポイント③

自然に弛むように導くイメージでする。

固まっている所を無理やり動かすのではありません。
動かすことによって気血(血行?)が
良くなると、筋肉は自然に弛みだします。
イメージとしては氷が溶けていくようなイメージです。

力まかせに無理やり、
関節の動く範囲を広げていくのでは
ありません。

あくまでも、
体じたいが持つ、自ら弛む力を、
引き出すということです。

この延長から言えることですが、

「動かして嫌な痛みを感じる」
「動かすのが怖い感じのする」
…方向や角度は無理に動かす必要はありません。

嫌な向きや角度になる方向は
避けて動きましょう。

避けて動かしているうちに、
大抵、嫌な感じはうすれてきます。

嫌な感じがとれてくれば
少しだけ大きく動かしてみましょう。

それを繰り返しているうちに
嫌な感じのする範囲が段々へってきます。

ほとんどの場合は、
このように対応することで
弛めていくことが出来るますが、
風邪をひいている時や
怪我や捻挫等による炎症の激しい時は
無理に動かさずに炎症が収まるのを待ってから
動かすようにしましょう。