自分自身の姿を鏡に写してセルフチェック
やり方
- 鏡の前に立って目をつぶります。
- その場で足踏みを5~6回します。
- 足踏みが終わった直後の姿勢を崩さないように気をつけながら、そっと目を開けます
- 鏡に写った自分の姿勢をよく観察します。
観察ポイント
真っすぐに立てているか?
- 背骨が左右の足の間からまっすぐ垂直に立ち上がっているか
- 身体全体が傾いていないか
- 傾いているなら、どこが曲がっているのか
- 顔の位置がどちらかに片寄っていないか
左右にどのくらい歪んでいるのか?
- 足の先の向いてる方向
- 腰骨の高さ
- 肩の高さ
- 顔の傾き
- アゴの位置等々
左右にずれている所がわかったら、
鏡を見ながら真ん中と思われる所へ戻してみます。
真ん中に戻してみて「からだ」の感覚をよくよく確かめます。
肩だけ戻してみる…
腰だけ戻してみる…
頭だけ戻してみる…
肩と頭を同時に戻してみる…
等々してみてそれぞれ感じの変わり方を比較してください。
あまり抵抗なく戻せて、
戻した方が気持ちよい感じがする所は、
他の場所の歪みのため、
負担がのし掛かってきている所です。
他の場所の歪を緩めて
負担を減らすという間接的な方法が有効になります。
戻すのに余分な力が必要で、
がんばる必要を感じる所は、
筋肉が縮みこんで姿勢を歪ませる力が働いている所です。
筋肉を弛める必要があります。
戻すのに余分な力が必要だけれども、
伸びて気持ちよいと感じる所は、
縮みこんで気血の巡りの悪くなっている所です。
オーソドックスなストレッチでも効果が上がりやすい所です。
今度は、
左右にずれている方向を強調するように動いてみます。
右肩が下がって肩全体が左へよっているなら、
さらに右肩を下げて、もっと左へ肩をよせてみるということです。
強調して気持ちいい感じのする所は、
他のバランスの崩れを補正しようとして、
筋肉が縮みこんで引っ張り込んでいる所です。
こういう場所は、
歪を強調するような姿勢をとることによって、
気血が巡りやすくなります。
気血が巡りだすと、
左右差は補正されて真ん中に近くに戻っていきます。
注意点
姿勢はわずかな力加減でどんどん変化します。
鏡を見ながら動くと無意識のうちに、
視覚を介して姿勢を補正してしまいます。
そのため、
閉眼で足踏みすることで、
隠れていた力のバランスが表面に表れてくることを
意図したものです。
けれども、往々にして
鏡を見た瞬間に
姿勢をサッと微調整してしまう反応が
出ることがよくあります。
目を開けて鏡を見ようとする時に
姿勢が戻らないように意識しながら、
観察して下さい。
視力以外の「からだ」の感覚に、
よくよく耳を傾けて、
自然に崩れていってしまう自分の姿勢のクセを感じて下さい。
姿勢を真っすぐにするのが、
目的ではありません。
「からだ」に尋ねて、
「からだ」がため込んでいるクセに気付いてあげることが
一番大切な目的になります。